「雨が降る前になると、頭が重くなる」「季節の変わり目は、肩こりやだるさがひどくなる」。こうしたお話を、よくうかがいます。天気の変化と体調の関係と、毎日できることについて、お話しします。
天気によって起こる体の不調
天気や気温の変化をきっかけに起こる体の不調は、「気象病」や「天気痛」と呼ばれることがあります。次のような不調を感じる方が多いと言われています。
- 頭が重い、頭が痛む
- 首や肩がこる
- 体がだるい、眠い
- めまいがする、気分がすっきりしない
- 古傷や、関節が痛む
なぜ、天気で体調が変わるのか
はっきりとしたしくみは、まだ研究の途中です。気圧の変化を耳の奥で感じ取り、体の調子を整える自律神経が影響を受けることが、関係していると考えられています。
また、寒い日や、一日の中で気温の差が大きい日は、体が冷えて、首や肩の筋肉がこわばりやすくなります。これから冬に向けては、寒さによる肩こりや首こりを感じる方も増えてきます。
毎日できること
天気と体調を記録する
体調がくずれた日と、その日の天気を、手帳やスマートフォンにメモしておきましょう。自分がどんなときに不調になりやすいかが分かると、予定を立てるときや、早めに休むときの目安になります。
生活のリズムを整える
毎日、同じくらいの時間に起きて、同じくらいの時間に寝ることを心がけましょう。朝の光を浴びることや、食事の時間をそろえることも大切です。
体を冷やさない
首や肩、お腹のまわりを冷やさないようにしましょう。首にスカーフやネックウォーマーを巻いたり、湯船につかったりして、体を温めるのがおすすめです。
首や肩をこまめに動かす
デスクワークやスマートフォンで、同じ姿勢が続くと、首や肩がこわばりやすくなります。30分〜1時間に一度は、首や肩をゆっくり回したり、背中をのばしたりしましょう。
鍼灸でできること
天気そのものを変えることはできません。鍼灸でできるのは、天気の変化をきっかけに強くなりやすい、首や肩、背中のこわばりへのアプローチです。首の奥の筋肉など、手では届きにくい場所にも、鍼なら直接刺激を入れられます。
感じ方や変化には個人差があります。くわしくは、首こり・頭痛や、肩こりのページをご覧ください。首の奥の筋肉については、後頭下筋群の記事でもご紹介しています。
すぐに医療機関を受診してほしい症状
天気のせいだと思っていた不調に、病気が隠れていることもあります。次のような症状があるときは、鍼灸院ではなく、すぐに医療機関を受診してください。
- 突然の、今までに経験したことのない強い頭痛
- めまいと一緒に、手足のしびれや、ろれつの回りにくさがある
- ものが二重に見える、まっすぐ歩けない
- 耳が聞こえにくい、耳鳴りが続く
- 天気に関係なく、不調が日ごとに強くなっている
受診してよいか迷う場合も、カウンセリングの際にご相談ください。治療の内容は、鍼灸治療のページでご紹介しています。
